就活シーズンの3月になると、どこの会社も説明会を開始します。しかし、説明会をただ漫然と受けても意味がありません。自分から情報を掴みに行こうという姿勢が大切です。そこで今回は、説明会に目的を持って参加し、必要な情報をつかみ取るための秘訣を紹介します。
説明会とは?
説明会は、企業が就活を控える学生に対して自社の情報を開示し、自社の魅力を知ってもらおうとするものです。その場で企業の人事が出てきて、事業内容、業績、社員の様子などをパワーポイントで紹介します。その後、企業によっては社員との座談会、社内見学がある場合もあります。この時にどういうところを確認しているかが会社の理解度を深める上で重要になってきます。
また、説明会では必ずと言って良いほど質問対応の時間が設けられます。ここで、採用サイトや説明会からでは分からなかった情報を聞ければ、会社への理解度が深まります。また、良い質問が出来れば、会社の担当者からも「自社のことをよく調べてきてくれている。優秀な学生だ。」と思われやすくなります。
準備が肝心
先ほど、説明会で確認すべきことがあることを述べましたが、それでは具体的に何を確認すればよいのでしょうか。一つは社風です。熱い会社なのか、冷静な会社なのか、大きく挑戦しようとしているのか、ゆっくり働いていこうとしているのか。これらは何が正しいということはありません。自分に合うか合わないかだけです。よって、あらかじめ自分がどのような会社が向いているのだろうか、ということを考えておく必要があります。
そこを踏まえた上で、説明会に臨み情報を得ていく必要があるのです。例えば、経営基盤が安定している会社が良いと感じたら、事前に財務諸表を読んでおきます。そこでよくわからないことがあったり、非上場でネットでは財務諸表が入手できない場合に、直接担当者に聞くのです。
勇気を持つ
ただそうはいっても、人前で会社の人間を相手に、質問するのは少し不安だという人もあるかもしれません。内気な子や人見知りの子にはその傾向が強いでしょう。しかしながら、新卒で就職した会社には基本的に長くお世話になります。聞かずにいても結局損をするのは後の自分です。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言いますが、この言葉が就活ほど当てはまるものはないのではないでしょうか。せっかく事前にたくさん調べてきても、それを本番で聞けなければ、調べてきていないのと同じなのです。